the 雑念

葉一用。とりあえず日記

3/3 友人「お前って腕とか取れてもへらへら笑ってそうだもんな」

【身辺整理について】

そろそろ大学を離れる準備をしなくてはならないので、自研究室の机やロッカーを整理している。アナログな人間なので論文を印刷することが多いからか、紙ゴミだらけである。質問紙などのローデータも山積みだったのでシュレッダーにかけると、70ℓのゴミ袋は満杯になってしまった。本当は修論の副本なんかも捨ててしまいたいのだが、ボスに見つかった時に何を言われるかわからないのでやめた。先輩が綺麗になった机を見て「普通に寂しくなるな」と言っていて、この人もようやくまともな人語を発するようになったなと思ったのだが、その後は「艦これ!始まります!!」という大音量とともに艦これに勤しんでいた。まだ仕事や共同研究の引き継ぎなどもあり、なかなか片付かないものもある。すごくある。とにかく自分の責任で片せるものは片した、という塩梅だ。学校で使っていたスニーカーやお風呂セットなんかはどうしたものか……

【意識高い系について】

学内では就活イベントが真っ盛りであった。スーツに身を包んだ学部生たちが一塊になってPCや手帳に何かを書き付けているのを見ると、一種異様な、これ大丈夫なんだろうか的な考えが頭をよぎる。無論、彼らは私に心配される筋合いなどないのである。私は肉まんを頬張りながら、ホールの一席に腰掛けていた。仲の良い一団もあれば、まだ互いの関係性が出来ていないグループもある。これから起きるかもしれない悲喜こもごもを勝手気ままに想像させていただく。あいつはやたらめったら横文字を使いたがるな、とか話の断片が耳に入るだけでも面白い。いわゆる「意識の高い」集団があったわけだ。

生来やる気の出ない私には人生のターニングポイントごとに「意識の高い」傍迷惑な登場人物がいた。曰く「高校受験は中2の夏からが勝負」。曰く「大学は自分のやりたいことができるかどうかで選ぶべきだ」。曰く「自分の時間を割くんだから、バイトでも意義のあることをしたい」。曰く「大学院に進む人でも予備校に通い、学部生の内から学会に参加して顔を覚えてもらうことが重要だ」。曰く「研究の意義がわかりやすくプレゼンできなければ研究者として大成しない」。私は勿論、これらの意見にあまり賛同しない。だが私は彼らをとても好いていたように思う。そうすれば上手くことが運ぶ、ということを素直に信じている彼らの人の良さのようなものが好きなのかもしれなかった。

彼らからすれば私はおそらく、怠惰の極みといった人に映っただろう。身近にそんなヤツがいると彼らは耐えられず「もっと真剣にやれよ」みたいな感じのことを言うのだ。私には私の方略がある。私は「適当にやって事が済むならそれが最善じゃないか」と言う。そうして私たちの意見はすれ違う。私は彼らを嫌いにはならないが、彼らは私を嫌いになる場合が多い。このようにして私は数多くの離別を経験してきたわけだ。私は彼らのその後を追わない。ただ風の噂にその人の話が出ることはある。共通の友人から、無邪気な笑顔とあからさまな揶揄とともに、その人の話題が出る。例えば「あのね、いま○○実は会社辞めて××らしいよ」というようなことだ。私はなぜかとても悲しくなる。無論、彼らは私に悲しまれる筋合いなどないのである。そんなことを思い出した。

【喫茶店について】

理系の友人がコーヒーを飲まないかと言うので、先日書いた喫茶店に行った。ものの3日も開けずに来店している。今回は写真があるので例のアイスクリーム入りのコーヒーを載せたい。

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甘いのである。激甘。糖の尿が出そうなくらい甘い。でも美味いのである。激うま。