the 雑念

葉一用。とりあえず日記

3/7 「O型だよ」って言うと親しい人ほど「だよね」って顔する現象に晒されている

【無意識について】

無意識という言葉は非常に多義的で第一に記憶における認知的な無意識と次にフロイトが提唱した意識と対になる意味での以下略。まあ無意識とは恐ろしいものなのである。誰にもわからないなんてすごすぎる、というやつだ。精神分析的な考えから見ると、言い間違えなども無意識の働きかけによるものであると言えたりもする。

きょうは委員会的な集まりで会議があったのである。偉い教授も責任者として来ていた。だが形式上の会議であり、特にこれといった議題がないのも慣例である。早々に解散できるものと考えていた。だが私の期待は裏切られ、信じられないくらいどうでも良い議題で2時間ほど拘束されることになる。私は半ばからこうも議論が難航するとは信じ難い、という表情でそのやりとりをぼんやりと聞いていた。最近加湿器が汚れているのに誰も掃除をしないとのことで、誰がそれを掃除するべきかという話だった。心の底から誰でもよかった。なんなら私がいまから出向いて洗うくらいの意気込みである。「これはちゃんと制度化しないと……」という助教の不用意な発言により、会議は紛糾を極めた。「使用者が洗えばいい」「こまめに洗うとフィルターが痛みますよ」「大掃除の機会に」「使用してない人に洗わせるのはちょっと」などなど。ついにM1が根負けをして、掃除当番を決めるとなった際に向かいのDから「葉一くん、なんで笑ってるの?」と訊ねられた。私はどうやら知らないうちに笑っていたようだった。私は何か「笑ってなんかいませんよ」くらいのことを返そうと思って口を開いたのである。

「……いや、そろそろこの話終わるかなーって思って」

場が凍らず、みんな笑ってくれるところが心理学科のありがたいことである。私の無意識の主張が、何の衒いも恥じらいもなく、滑り出てしまったのだ。多分疲れていたのだろう。私は慌てて謝ったのだが、偉い教授が「そろそろ終わりにしましょう」と言って大体の議論にピリオドを打ってくれた。後輩からはいたく感謝されたが、私は無意識を晒してしまったバツの悪さから逃げ帰るようにして電車に揺られているわけである。無意識とは恐ろしいものなのである。

【昼食について】

セブンイレブンの揚げ鳥サンドにハマっている。10回昼飯を食べるならば7回くらいはこれを買うくらいの打率である。肉と程よい量のパン。胃もたれもせず、食べ過ぎた感じもせず、満腹度的には理想状態に限りなく近い。肉を食べた満足感から、おやつなどを控えることも可能だ。申し訳程度のキャベツも挟まっている。パーフェクトと表現しても過言ではない(無論過言である)。

「葉一先輩、最近いつもそれ食べてますね…………お願いですから日替わりにしてくださいよ」

「なんでよ」

「なんか、こう……非人間的すぎて」

カロリーメイトを常食していた頃に比べれば大分マシになったのだが、まだ人間には程遠いらしい。先輩は「いやでも肉食うだけ偉くなったよ」とのことだ。

【弟について】

昨日のタイトルは弟の歌っていた歌から拝借したのだが、中島みゆきの「ララバイsinger」という曲の一節であるらしい。独特の節回しなので耳に残っていたのだ。弟曰く「寝る前に最高」とのことで、私も試聴してみた。眠れるというよりは眠らされる、といった印象だ。弟の闇の深さが偲ばれる。