the 雑念

葉一用。とりあえず日記

3/19 弟「ガラスならあなたの手の中で壊れたい ナイフならあなたを傷付けながら折れてしまいたい」

【弟について】

弟が朝方、九州から帰宅した。大量の芋けんぴをお土産に買ってきた。お土産を選ぶセンス、というものがあるとしたら弟には素敵な才能があるのかもしれない。彼にはカメラの趣味があるので、何かしらを撮ってきたようである。その後は1日中死んだように眠っていた。途中から寝台で帰ってきた、という話だったから寝なくても良いのかと思ったがそうでもないらしい。

弟は風情を愛する人間である。旅先での春の訪れを楽しんだり、少し友人とはしゃいでみたりしたのだろう。新幹線でなく寝台を選ぶところもタフである。私はとにかく移動時間の退屈に耐えられない人間で、決意をして気絶するくらいしか出来ない。本を読むことも可能だろうが、結果、旅先の私は文庫本だらけの鞄を転がすことになる(イタリアの時は7冊文庫本を持っていた)。1人ならそれも良いが、残念ながら1人ならば旅をする必要もない。自宅で十分事足りる。元来、感動の薄い人間だから、風景や史跡を見て感銘を受けるということはまず見込めない。弟は素寒貧だが、楽しかったようだ。

Fate/stay nightについて】

古い方を観ている。話は知っているが、実際に映像で見るのは初めてだ。思いの外エロゲっぽさを残したまま映像化したんだな、と思った。すぐ士郎がハーレムになる。

さて私は奈須きのこの著作を書籍では『空の境界』しか読んだことがない。ダッシュとルビの多い芸風であったと記憶している(バカにしているわけではない)。『マルドゥック・スクランブル』を読んだ時と近い。人目につかないところでさっと読みたい気持ちになった。特に深い意味はない。倉阪鬼一郎であったり村上春樹であったり、あるいは京極夏彦宮部みゆきであっても人前で読むのは憚られる。読書とは非常に無防備な行為であるから、他者のいる空間で行う時には注意が必要である。

Fateはシリーズが多いらしい。なかなか話が進まない。ルート分岐で話も増えてしまうとのことだ。業が深い。弟にネタバレされる前にちょくちょく隙を見つけて消化していきたい。

【映画について】

社長と映画の話をしたので、今日はこの項でその話をしようと思ったのだが如何せん携帯の電池がなくなってしまってきている。

暇潰し以上を求めないので、映画の好みは特にない。必要以上にスプラッタでなければそれが良い。洋画であれば吹き替え字幕で見ることが多いから、アクションはあまり好まない。こんなところだろうか。

洋画と邦画を1本ずつ借りて見るという習慣があった。残念ながら邦画は少しずつ借りることがなくなっていった。洋画よりも数が少ないからである。なにかと批判されがちな邦画だが、洋画に比べて邦画は暗くてどうしようもない話を描くのに適しているような気がする。有名どころでは『誰も知らない』とか『砂の器』なんかが好きだった。それに比べて洋画はバリエーションに富んでいて良い。社長には以下のような数作をオススメした。『パンズ・ラビリンス』は前回も紹介したが、『ガタカ』のようなヒューマンSFから『セブン』のような夢に出そうなサスペンスまで幅に魅力がある。

本当に電池がない。何かしら紹介をする、というのも面白いとは思う。