3/23 後輩「必ず、かの邪智暴虐の先輩を除かなければならぬと決意した」

【ケーキについて】

衝動的に大学近くの個人経営のケーキ屋さんに突撃し、ケーキを、2つほど購入した。他意はない。ただ甘味を欲していただけである。突発的にそういうことをするのが好きだ。前々からその店が気にはなっていた。アップルパイとチョコレートケーキを持ち帰りで頼み、昼飯代わりに食したわけである。チョコレートケーキについては、とても美味しい。価格帯の割には美味しかったのである。他方アップルパイについては、下のパイ生地にフォークが刺さらなかった。間違ってタルトを注文したのかと思ったが齧り付けば確かにそれは固いパイである。アップルパイにありがちな、「下の生地が膨らみませんでした」という状態だった。とてもつらい。何かしらを戒められている。

チェーン店ではない恐ろしさ、というものは確実にある。チョコレートが得意な店だったのだ、多分。

【引き継ぎについて】

昨日今日とでほとんどの仕事の引き継ぎが終わったことになった。後輩への引き継ぎ資料を作る手筈だったが、如何せん面倒過ぎてさぼっていたのだが、今日後輩から「明日引き継ぎなんだから早く作ってくれ」と言われたので泣きながら作成した。彼は飴ちゃんをくれた。

こうして大学とも元の職場ともほとんど縁が切れた状態となり、割とせいせいした気持ちでいっぱいである。しがらみというものは私のような人種にもそこはかとなく存在するものだ。PCのデータをサルベージし、初期化されていくのを見て、短かった2年間の院生生活を思う。どたばたと忙しくて死にそうな日もあれば、退屈で平日の昼間に死んだような目で窓の外を見下ろしていたこともある。大したことではないが、このように私のモラトリアムの延長戦は幕を閉じたのだ。

【焼き鳥について】

今日は軽いオフ会だったので、友人達と焼き鳥を食べた。焼き鳥は好物の部類で、今日のお店は美味しかったのでたくさん食べた。いつも食べ終わった直後は「あんまり食べなかったな」と思うのだが、10分後くらいにはげんなりするくらいお腹いっぱいになっている。見通しの悪さがやばい。

「麺が味の地平と言うが、カロリーメイトを食べ続けるお前がそれを言うか、と思う」

社長がそんな趣旨のようなことを述べた。確かに一理ある。私は数瞬、この矛盾に立ち向かおうとしたが早々に諦めて「だって猫舌なんだもん」と返した。熱々のカロリーメイトが存在しないことは、私にとって大きな幸福だったに違いない(熱々のカロリーメイトってなんだ？)。

残念ながら私の舌は精度が良くない。あるいは関心を払うほど食べ物に興味がないのかもしれない。そんなことはない、と思うのだがここまでの食生活の荒廃っぷりを鑑みると「ありえなくはない。むしろありうる」くらいの結論が導かれる。違うぞ。私は断じて違う。美味しくて安いものを求めて今日も探索をするのだ(1項目めに戻る)。