the 雑念

葉一用。とりあえず日記

3/30 弟「ひとごとに言うほどたそがれは やさしい人好しじゃありません」

【買い物について】

先日に引き続き、新生活で必要なものを揃える買い物に出かけた。今日は衣服が主体であったが、1人だけでこなさなくてはならずなかなか引きこもりとしてはつらいものがあった。少しずつ買い揃えれば良いものの、明後日からさあ仕事、という段になってから慌てて買うからいけない。ワイシャツやパンツ、靴下、インナーシャツなんかを揃え、運動用のジャージを新調したりした。特に私的に外出する為の用途ではない。そこら辺はいつか買おう。

そうして段ボール7箱分をクロネコヤマトに預けた訳である。最悪30kgを超えるものが現れるかと思ったのだが(超えると宅急便扱いではなくなり色々面倒なのである)、一番懸念していた文庫本を詰め放題した1つが28.8kgであり、九死に一生を得た。衣服が2箱に書籍が5箱であり、いかにも私らしい荷物の整理だと思う。所有している本のちょうど1/3を新居に納入することにした。そうすると3つある本棚の内、1つが完全に空になるのである。弟が専門書を入れるのに使うだろう。

ここ数日で通常の生活4〜5ヶ月分くらいのお金を使ったからか金銭感覚がダメになってしまったようで、うっかり着るんだかわからないパーカーなんかを買ってしまったりもした。これが衝動買いというやつか、という人生初の衝動買いに苛まれている。3000円も衣服に支払うなんて、という精神がそもそもまずいという気もする。兎角、お金がかかるものだ。

【布団について】

転居先はその出先のルールから「何も部屋にない状態」で開け渡されるのだそうだ。電灯やカーテンもなければ、コンロもないという。恐ろしいところだ。布団と電灯とカーテンがあれば、とりあえず部屋で寝起きが出来るだろうと踏んで布団の調達に出向いた。

布団7点セット7000円、というめんどくさがりの私にうってつけのセットがあった。これしかないと確信し、購入即配達の手続きをしたわけである。入居日に転居先へ届くよう依頼したが、「これが来ないと寝られないんだよな……」と一抹の不安はある。その時は泣きながらネカフェなどに出向くか、一旦自宅に帰るのだろう。古い建物なので、おそらく寝具一つない状態で寝るのは寒すぎて無理だ。そういうサバイバルな環境に身を置くことになったが、私自身は至ってこの状況を楽しんでいる。やはり何かしらの面白みのようなものを感じていると、言わざるを得ない。

新生活に胸をときめかせ、というような言葉とは程遠い人間であるし、程遠い仕事である。まあでも、楽しそうなところくらい楽しくやりたいのだ。

【裾上げについて】

スーツの裾上げを自分でしなくてはならなくなった。そんなことあるかいな、と思われるかと思うが、厳密にはそうではなく、諸事情からこのような表現に変えさせて頂きたい次第である。吊るしのものをそのまま持って帰ってきてしまった、という状況に近い。

私はこんな風に見えて(見えてはいない)、実は裁縫がそこそこ得意である。昔、こんなものを作ったことだってあるのだ。

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白状すると、図案があるタイプのものなのでこれは誰にでも出来るものである。でも自分では良く出来たと気に入っている。このように、針仕事が嫌いではないので雑巾を縫ったり、衣服のボタンを直したり、ジャージなんかであれば当て布をしてみたり、パイピングを直してみたりする。ということで今回も裾上げは自分でしたのだ。

しかしながら、裾上げとは自分の体を採寸しながら行うものなので、1人で実施するには根気とテクニックが必要なのである。アタリをつけて洗濯バサミやクリップで裾を抑え、微調整を繰り返す。面倒なので裾上げテープで良いだろう、と100均で入手したアイロンでくっつくタイプの裾上げテープを駆使して折り返したわけである。その幅、約18cm。脚が短すぎるのだ。深々と絶望しながらアイロンをかける。脚が長ければ裾上げをせずに済んだのに、と思う(冷静に考えればそんなことはまずない)。そうして、新生活の準備の中でアイロンを買い忘れたことに気がつくのであった。