the 雑念

葉一用。とりあえず日記

ベネとエオルゼアと私

〇前書き
約50日前にFF14を購入し、それから今の今まで虚構に入り浸っていた訳である。新生から始め、さきほど漆黒のメインストーリーが終わったところだ。これ以上のめり込むと人生に支障が出かねないため、外出自粛要請期間+αで終えられたことを素直に喜びたい。お前はフルタイムの仕事をしているんだぞ?と常々同僚に言われているわけだが、50日間の内、13日間程度の時間をFF14に費やしている。まあGWもあったし仕方ないね。
この記事は自分の備忘録として、せっかくストーリーやったんだから感想を付けてもいいんではないですか、と思って書くものである。だからネタバレもする。ただし、私の中のエオルゼアの話なので、事実や一般的な解説とは大きく違うところがあると思う。それも後で自分が見返したときに面白いと思うので、良しとしたい。

この記事で言いたいことはただ一つ、十三機兵防衛圏をやれ。

〇発端
そもそも私はFFを愛している。スクエニの上顧客と自称してみたりする。FF1~10、12~15まで遊び、外伝も嗜んでいるわけで、多少はそう言い張ってもいいだろう。ただネトゲには手を出したことがなかった。というのも、ネトゲに手を出すと人生が破綻してしまうことが目に見えていたからである。ペルソナ5を一週間でクリアしたりする人間はゲーム如きで容易に社会性を捨ててしまおうとする。私は心理学を修めているので、それがよく分かっていた。
ゲームを月額課金で遊ぶシステムもよく分かっていない古のゲーマーなのである。お金を出せば出すほど強くなるソシャゲにも思うところがある。だから「FF14……面白そうだけどネトゲはなあ。友達もおらんし」ということで参戦を見送っていた。ところが。

FFTのシナリオ(リターン・トゥ・イヴァリース)がFF14内に実装されているというのである。

FFTは10回やった。ほぼラムザ(FFTの主人公)の夢女と化しているといっても過言ではなかろう。そして何より、FFTはそのシナリオ・ゲームシステムの雑さと完成度によっておそらく永遠に続きが出ないゲームの一つである。多分もうリメイクもしない。プレイ動画を見て満足するか、と思ったこともあったがコンテンツを十分に楽しむにはFF14の知識も必要となることもまた明らかであった。心がぐらついている中、しばらく期間が空いた後、周知のとおり「家から出ない」ことが正当化される社会に移行してしまう。これはやるしかないのでは?と思い、数少ない友人の勧めもあって単身エオルゼアに乗り込むことになったのであった。
目標は当然、FFTのシナリオプレイまでだったのだが、FFTのシナリオに行くにはゲームディスク3枚分の道のりが必要と知り、心が挫けたことを申し添えたい。ちなみに私がリターン・トゥ・イヴァリースしたのは先々週の話だ。

〇総評
FF14は一人でやるには実に退屈なゲームである。特に初期のシナリオやゲームシステムは古典か?と思わされるような要素で満ちている。意味のないクエスト、知らない人と知らない地名がバンバン登場する会話、やたら広くて死ぬほど見づらいマップ。しかしながら私はよく訓練されている古のゲーマーなので「やっぱりね」と思いながらこれらをこなすこともできる(最新話の漆黒でも草を毟るように依頼されたときは笑うしかなかったが)。レベル制限に引っかかるくらいでしかメインクエストの進行は妨げられず、それくらいの難易度である。
ただし、ネトゲなので複数のプレイヤーと協力して進行しなければならないコンテンツもある。インスタンスダンジョン(ID)及び討滅戦だ。前者はいわゆるダンジョンを4人のパーティで攻略しなければならないもの、後者は4~24人くらいで攻略するコンテンツとなっている。これが難しい。何が難しいかというと①人が集まらない(人が集まるとシャキーンと大きな音が鳴るのでシャキ待ちとか言われる)、②パーティメンバーがIDや討滅戦の内容を理解していないと全滅してやり直しになりやすい、この2点である。心が挫ける人も少なくないのではないだろうか。友人を集めてやれる人は幸運だが、私のように友人があまりいない人はランダムでマッチングして見知らぬ人とダンジョンを攻略するほかない。相手がコンテンツ内容の予習を怠っているような人(私はそれが悪いことだとは思わない。コンテンツ内容をあらかじめ知ってから行くことが不文律となっていることは退屈さに拍車を掛けていると思う)と当たると、ボスにドカンと大技を放たれてダンジョンの出口に送り返されることになる。それはそれで楽しい、と思えない人には向いてないシステムだ。
ストーリーはネトゲらしく、いつまでも敵が出続けるという話なのでこれは割り切るしかない。ラスボスが現れた時はサ終なわけで、これはプレイする前に理解しておくべきことだろう。ドラゴンボール形式で強い敵が登場し、帳尻が合うように事後的な説明が次々に足されたりしがちである。矛盾しない、というのは複数人かつ長期間シナリオを作っているととても難しいのだと思う。が、テコ入れが目に付かないといえば嘘になる。最近のプレイヤーと昔からのプレイヤーの間で認識の差があることもある。タイトルごとに話が一区切りするのでそれぞれ評価が変わると言われればそういう側面もあるだろうが、一連の話で考えると紆余曲折や変遷、その場しのぎの展開が少なくなく、良くも悪くも最近のゲームという印象で凡庸な内容である。やはり真髄は友人とわちゃわちゃ会話しながらプレイするところにあるのだろう。

〇雑感:キャラ中心。思いついた順で。
〇新生エオルゼア
・あらすじ(前日譚)
3国同盟と帝国で戦争中にうっかりバハムートが召喚されてめちゃくちゃになった。
・あらすじ(本編)
各地の蛮族が蛮神を召喚してしまうのでこれを叩きつつ、帝国と戦うことになった。
・キャラメイク
ララフェル(小さくて可愛い種族)で作成、友人らから即地雷認定される。こんなところでも人種差別が横行しているなんて、と悲しい気持ちになる。それはそれとして我が分身ながら可愛い。
・主人公
無口。ドラクエ主人公タイプである。ストーリーが進むにつれてふざけた選択肢が出ることもある。ハイデリンというぴかぴかのクリスタルに贔屓されており、『超える力』というイマイチなネーミングの力を付与されている。具体的には「蛮神に襲われても信徒化しない」「たまに人の過去が見える」「死ぬと攻撃力とHPが10%ずつアップする」が、任意で発動しないので多分「鬱陶しいな~」と思ってると思う。
・ロールとジョブ
職業を最初に選ぶ。まずロールという括りがあり、タンク・DPS・ヒーラーの3種類がある。タンクは盾役で、HPが高く攻撃力が低い。IDの攻略に1人必要で、要職だがめんどくさいことが多いのでみんなやりたがらない。DPSは攻撃役で、敵に攻撃されるとすぐ死ぬがソロプレイだと楽。みんなやりたがるのでシャキ待ちが大変。ヒーラーは回復役で、死んだりタンクを殺したりすると大体ダンジョンの入り口に戻されるので責任が重い。これもみんなあんまりやりたがらない。私は攻略サイトに騙されてタンク(斧術士→戦士)で始めたので泣きを見た。
・『暁』
成り行きで主人公が参加するちょっと怪しい団体。合言葉は「のばら」。蛮神ハンターが集う。ほうれんそうが誰も出来ないので主人公を世界中にテレポさせまくる。
・ミンフィリア
『暁』のリーダー。砂の家とかいう辺鄙なところに住んでいて、ことあるごとに主人公を呼びつけてヘイト1位に躍り出る。後に光の巫女とかいうクソダサい役職と恰好になり、あれこれ頑張ってみるが漆黒編で全部失敗していたことが詳らかにされる。
・サンクレッド
『暁』メンバー。軟派な登場なのだが操られる、役に立たないで良いところがない。この傾向は最新作まで続く。ヤシュトラに次いで全裸になる頻度が高い。多分テコ入れでジョブがころころ変わる。
・ウリエンジェ
『暁』メンバー。話が迂遠で長い。多分みんなから弄られているんだろうなと思わされる。アリゼーの尻に敷かれがち。いつも大事なことを黙っているので口下手かな?と主人公から思われている。
・ヤシュトラ
『暁』メンバー。意外と性格が悪い。特殊な魔法を使うが、それが何なのか私を含めて誰もわかっていない。よくエーテルの中から全裸で救出される。
・イダ
『暁』メンバー。陽キャだが陽キャには陽キャの悩みがある、みたいなアプローチで私とパパリモを閉口させた。仮面キャラだが外しても主人公は「何?」みたいな顔をしていた。
・パパリモ
『暁』メンバー。まさかの中年。ヤシュトラよりすごい魔法を使って主人公と私の度肝を抜いた。
・アルフィノ
『暁』メンバー。可愛くない方。世間ずれしているのにエオルゼアを救いたい!とか言って主人公を苦い顔にさせる。自分で作った組織に裏切られるというレアな芸風を持つ。良いとこなしだが、基本的に育ちが良いのですぐ人を好きになってしまう。主人公の知らない間にエスティニアンガチ勢になっていて熱量のやばさから主人公と国と竜を動かした。
アリゼ
『暁』メンバー。可愛い方。すぐにブチ切れて敵を殲滅しようとする。会談とかでもいきなり相手にリミブレを撃ちやしないかと主人公をひやひやさせている。単身バハムートの調査に乗り出してガンガン謎解きをするアグレッシブさもあり、アルフィノとウリエンジェを地の果てまで引きずり回す。
・シド
お前いつも飛空艇作ってんな……

〇新生エオルゼア(パッチ)編
・あらすじ
良い感じに帝国の一部を倒したが、内乱とかやばい遺跡の発掘とか外交とかの問題が山積みなのであった。
赤魔道士
タンクが辛すぎたのでDPSに転向。突然の難易度低下に別ゲーと化した。
クリスタルタワー
古代文明が遺したやばい建物。24人で入り、敵はぼこぼこにされる。
・グラハティア
自分探ししてる。色々あって主人公のお陰で出自の謎が解け、クリスタルタワーでしばらく寝ることになる。
・ナナモ
すぐ泣くのじゃロリ。ウルダハという一国を統治する大任を追っているが、民度が低いので暗殺されかけたり、反乱を起こされたりして鬱屈としている。ある剣闘士を推したら100倍推され返すというビギナーズラックで最強のマウントを手に入れた。
・ラウバーン
ナナモ様専用マウント。切れると勢いで人を殺すことがパッチで判明した。

蒼天のイシュガルド
・あらすじ
隣国イシュガルドは竜と100年くらい戦争をしていて、全然同盟国に協力してくれないのであった。
・タタル
『暁』事務担当。『暁』メンバーが行方不明なのを良いことに存在感を出してくる。裁縫が得意で衣装チェンジに一役買った。
・オルシュファン
イシュガルドの騎士。筋肉に興奮する変態さんから主人公の友達にランクアップした変態。筋肉目当てに主人公を追い掛け回すが、その余波でうっかり死ぬ。
・フォルタン卿
オルシュファンの父親。貴族。オルシュファンが持っていた盾をくれるが「それ防御力低いやつでしょ~」と主人公に訝しまれる。後年、日記がみんなに回し読みされることになり、アルフィノ級の黒歴史となってしまった。
・アイメリク
イシュガルドの騎士団長。戦闘と事務、そして終盤には政治もやらなくてはならなくなり、めちゃくちゃ忙しい。聖人君主なので文句を言わない。偉い。
エスティニアン
竜騎士。FFにおける典型的な竜騎士の格好をしているのでもちろん操られる。アルフィノに推されていたので一命を取り留めた。
・イゼル
いつの間にか死んでいたお姉さん。ストーリーでは邪魔はするが役に立たないのでアルフィノに推されなかった。
・ミドガルズオルム
一番強い竜。主人公の『超える力』を封印して試練としたが、任意に発動できない力を封印されたところで特に影響はなかった。何なら主人公は「快適~」と思っていたかもしれない。小さい竜になったりマウントになったり色んなバージョンが存在する。
フレースヴェルグ
竜。実はこいつが一番悪い。
・ニーズヘッグ
人間絶対殺すドラゴン。めちゃめちゃ強い。折角やっつけたのにアルフィノと主人公が雑に眼を捨てたので禍根が残る。

蒼天のイシュガルド(パッチ)編
・あらすじ
別世界から闇の戦士が来たり、帝国の属州がトラブったりしてアリゼーがブチ切れた。
・イルベルド
アルフィノの黒歴史の中核を成す人物。アラミゴ(帝国属州)を奪還したい思いが空回りして「あかんやろ……」と思いつくことを全てやり抜く。長城のIDでいつでも殴りに行けるので主人公は5回周回した。
アルバート
闇の戦士。別世界から来たとか言い出して主人公を困惑させる。『超える力』で何回も復活するが、アリゼーにリミブレを撃たれて退場することになった。漆黒編で再登場、主人公の隣でネガティブなことを呟く幽霊になり、主人公から「もう寝たいんだけど」と正式にコメントされた。
・リセ
仮面を取っても驚かれなかった人。「あたし頭が良くないから分からないけれど」という枕詞でアラミゴの人々を超不安にした。
神龍
フィールドから人を落とすのが得意。

〇紅蓮のリベレーター編
・あらすじ
ドマとアラミゴ、2つの帝国属州で次々と反乱を起こすのにうっかり手を貸しちゃう主人公なのであった。
・ラウバーン
ナナモ様に解雇されて無職になる(一番の見どころ)。
・フォルドラ
帝国兵。アラミゴ出身だが諸事情で軍属になる。主人公がやってほしくないことをやることが得意。髑髏の処刑人とかいう中2ネームを擦られてブチ切れたところ、アリゼーにそれを上回るブチ切れをされた上にリセに殴られまくるという不名誉な退場となった。人工『超える力』で相手の攻撃を見切る機能が付いたが、主人公から密かに「いいな~」と思われている。
・ユウギリ
ドマのドラえもん便利アイテムを次々主人公にくれる。
・ヒエン
ドマの若殿。登場人物の中では比較的まともな思考をしているが、アジムステップに引きこもっていたのでミンフィリアを想起させたため主人公からの心象は悪い。
・ゴウセツ
ドマの侍。ターミネーターかなってくらいダメージを負っても死なない。俯瞰で見るとリセとキャラ被りしているので、主人公から認知されていない。
・ヨツユ
帝国側のドマ統治者。人が嫌がることをするのが好きなタイプだが、それ以上に人から嫌われていたので周りに人が居らず、欲求不満に陥っている。幼児退行してみたものの、スタッフが扱いに困ったのかすぐに記憶を取り戻して敵側に回る。
・ゼノス
帝国の皇子。たまに部下を切り殺すので友達がいない。対人関係の認知がバグっているので、敵対する主人公に(おそらく単純接触効果で)好意を抱き、友達だと思い込む。当然、主人公は困惑していた。
・アサヒ
顔芸担当。主人公的には登場から体感30分で退場した。
・リターン・トゥ・イヴァリース
解釈違いだったけどそれはそれとして音楽も構成も良かったので始めて良かった。

〇漆黒のヴィランズ編
・あらすじ
ガチャで召喚され、闇の戦士の世界に来たらミンフィリアがやっぱりやらかしててほぼ滅びかけてた。
・水晶公
クリスタルタワーから出てきた」「最初から主人公との絆レベルがマックス」という2点をもってして速攻で正体がばれた人。『暁』ピックアップガチャで主人公を呼ぼうと頑張ったが失敗しまくって5年越しのピックアップガチャでお迎えした。
・エメトセルク
FF14のアーデン。手伝いはしないがなんだかんだ漆黒のストーリーに面白味を与えてくれる。NPCの発言通り意外と真面目なんだなと主人公も多分思っている。
・ミンフィリア
「待っていたわ」じゃないんだよ。
・罪喰い
設定がこれまでと比べて割とえげつない。まあ信徒化(テンパード)もそこそこきついか、と思って主人公に割り切られた。