the 雑念

葉一用。とりあえず日記

4/20 星くずみたいなはかない季節とぐるぐる回る

◯近況、あるいは、日々の小さな失敗について

生きるのが、下手だ。


今回のオチはこれに尽きるので、いわゆる『出オチ』というやつである。


──生きるのが、下手だ。


こうやって奈須きのこ風にしようかなと迷ったのだが、別に特段変わり映えはしない。そもそも、32歳の独り身ホモが、生きるのが上手いはずないのである(罪名:クソデカ主語断定(故意犯・既遂))。
具体的な話をすると、加齢に伴って社会から要求される基本的な水準を自身の能力が大きく下回っているということである。こういう具体的な話に見せかけて抽象性で煙に巻くスキルだけは向上している。最悪である。
まあ、とにもかくにも失敗続きなのだが、ここにつれづれ書く程度の内容だろうと思い、久々にブログ向けに筆を取った次第だ。以下、各論で紹介していくがご笑納いただければ幸いである。


マイナンバーカードについて


マイナンバーカードを、まだ作れていない。


私の事情に明るい人が聞けば、この時点で「ウケるw」となってしまうのだが、深掘りは厳禁である。ちなみに、私はこの件について職場で何度か呼出を受け、ほぼ叱責に近いマイナンバーカード取得の勧告を受けている。ウケる。
勘違いされると困るので書くと、私は別にマイナンバーカード制度に反対しているとか、何かしらの信念をもって未取得であるわけではない。単に、本当に単純に、市役所に行くのがめんどくさいだけなのだ。そんな態度を示せば「最近は市役所に行かなくても申請できますよ?」とよく返される。そういう代案を教えてくれる人は、大抵良い人なので心苦しいのだが、私は別に市役所に行くのが面倒なわけではない(2行で矛盾をするな)。
私が本当に面倒に思っているのは、手続きである。全ての社会内における手続きから遁走したい。なぜかというと……書類を見たり書いたり揃えたりするのがダルいから……あと顔や服を写真用に整えたりするのも、休日にやるとハードルが高い。ダルいので「今度でいっか〜」になる。こうやってマイナポイントキャンペーンもスルーした。今さら作れと言われてもな……と腕組みをしていたところ、健康保険と合体するからマジで作らないといけないらしい。嫌だ〜!!ダルい〜!!(鳴き声)
ここで読者諸君の中には、こう思う方もいるかもしれない。「え?今さら?何年も前から話題になってたよね?」あなたは正しい。私がいけないのだが、私にも「でも取得は任意なんですよね?(全ギレ)」というカードがある。このカードを切っても利得はない。私が社会内において「ダルい」というのを1回パスできるだけである。
時流に乗り遅れているおかげで、新nisaもふるさと納税も「やりたいな〜、でもマイナンバーカードないからな〜」でできずにいる。ほんとに何?
作る気はあるのだから、というか、頼んでもいないのにマイナンバーを振り与えてきたのだから、マイナンバーカードも国が『あらよっと!』とか言ってある日突然私にくれても良いと思う、と思っている毎日なのだが、そんなことを言うとまた職場で怒られてしまいそうなのでこうやってブログに放銃しにきているわけである。多分今度作る。多分ね。


◯玄米について


最近、自己最大体重を更新してしまった、わけである。コロナ禍のせいだと思う。私が年甲斐もなく甘いものばかり食べているので、代謝が落ちてきたことも相まって太ったとか、運動不足やストレスで太ったとか、いろいろな意見があることは知っている。見解の相違である。

 

f:id:youichikeigan:20240420174809j:image
f:id:youichikeigan:20240420174737j:image

Figs.1-1,1-2:なぜ痩せないか?という命題の答えを示唆する資料


スーツが着れなくなると困る!(強い懸念)と思い、こつこつ運動を始めた。食事も気をつけようと決意したところで、私の前にある現実が立ち塞がる。


今年の初め、炊飯器がぶち壊れたことを忘れていたのだった。


(ここから回想)愛用していた炊飯器は無名のメーカーのもので、ほかの白物家電と抱き合わせで買っておおよそ3000円前後といった、かなりチープなものであった。炊飯時にぐつぐつと煮音が部屋中に響き渡り、水分量に依らずご飯が柔らかすぎたり固かったりする、一言で言えば炊飯器の出来損ないみたいな奴であった。まあでも、米も食ったり食わなかったりだし、あえて買い換える必要もないだろう……と判断して騙し騙し使っていたのだが、ある日の炊飯中、爆発音と共に炊飯器の蓋が吹き飛び、生煮えの米をあたり一面に撒き散らす失態を演じた。それから彼は完全に沈黙したままであった。なんなら内臓(コード類)も見えちゃってた。8年間も酷使されるとは、彼もメーカーも思いもよらなかったのだろう。(回想終わり)


というわけで、新しく炊飯器を買うことにした。
白米よりも、玄米を食べる方が良いという情報を得て(なんかこう……白米よりも血糖値が緩やかに上がるらしい。本当かどうか知らんが……)、①玄米を炊飯できる、②3合炊きのものを求めて、家電量販店に赴いた。
春の新生活応援!と書かれたのぼりや広告を横目に、三十路男が爆発した炊飯器の後継を探す様子は比較的奇矯であると思う。しかし私はそれどころではなかったのだ。なぜなら、全ての炊飯器が私の想定よりも3倍近く高いのである。私の炊飯器に対する価値評価額は3000円だったので、これを改めなければいけなかったのだが、それにしても……と呆然と突っ立っていたところ、おそらく新人研修真っ最中のお姉さんが小声で話しかけてくれた。
「どういったものをお探しですか?」
おそらく私は鬼の形相だったので、勇気があると思う。私はどもりながら自分の意図を伝えた。おすすめされたのは、2万円から3万円の炊飯器であった。確かに、色々なモードが搭載されており炊飯だけでない調理ができそうである。また、掃除も手入れもしやすい。だが、私が求めているものは、3000円に毛が生えた程度の代物である。そもそも、炊飯器にご飯を炊く以外のコマンドがあって、私は使うだろうか。
「え、え、円高だからですかね、ちょ、ちょっと高いと思って」(休日なので人と会話する能力が落ちている)
お姉さんは少し困ったように首を傾げた後、「会員になれば5000円引きのクーポンがありますよ」と教えてくれた。結論から言うと、そのクーポンはメーカー違いで使用できなかったのだが私の交渉力というか、社交能力はその時点で著しく摩耗していたので、発露し損ねた怒りと共に2万円のフルプライスで新メンバーをお迎えしたわけである。

 

f:id:youichikeigan:20240420174743j:image

Fig.2-1:クーポン対象外だった新機


気を取り直して玄米を購入。私の米櫃には5kgくらい入るだろうと思ったが。

 

f:id:youichikeigan:20240420174838j:image

Fig.2-2:玄米の氾濫


なぜなのか。

 

f:id:youichikeigan:20240420174856j:image

Fig.2-3:祈りが通じた図


玄米を押す時間。この世で最も不要だった。


それでは……と玄米を炊飯した。なんか硬いとか、臭いとか、いろんな玄米レビューを見たのだが私の主食に対する期待値は3000円の炊飯器で炊かれたランダム米なので限りなく低い。どんな飯でもどんとこい!と思っていた。穏やかな音で炊飯完了を伝える後継機に、「おお、君はやはり……優雅だな……」なんて声を掛けて飯を盛り、食べる。ごりっという「私が芯でございます!!」という強い自己主張に震え上がる私。炊けてない。生煮えである。そんな馬鹿な、という思いで後継機に詰め寄ると「白米」で炊飯していたことが判明する。シンプルにバカ。玄米食1敗。ちなみに、後日再チャレンジしたら普通に炊けた。


◯ノートPCについて


さっき熱々のお茶を掛けて壊した。
というか、出先でやることがなくなってしまって、この文章を書くことになった。最悪である(2回目)。
敗因はデスクの上に物を置きすぎであること。左肘を本にぶつけ、本が倒れ、チンして置いておいた弁当が横滑りし、マグカップの良いところに当たり、内容物(98℃のアッサム・カルカッタオークション350ml)全てがノートPCに流入した。バカのピタゴラスイッチである。私のノートPCは異音と共にディスプレイが暗転、バチっという不穏なショート音とともに完全に沈黙。焦げ臭い匂いがしてバッテリー付近のプラスチックや基盤が融解しているのを現認し、「終わった……」となったところである。


とてもつらい。


依頼物を製作し終わった後であること、型落ちのものを4年くらいは使用したので買い替えを検討中であったことなどは不幸中の幸いであった。また出費が……と思いつつ、これくらいの不幸で済んでいるのだからなんとかなるかも、とも思っている。ままならないままではいられない生き物なので……。ハッピーなことも伝えたいが、PCの喪中だし、性に合わないのでこの辺で。たまにはブログも書いていきたい所存である。