the 雑念

葉一用。とりあえず日記

5/4 自宅に三種の神器が一つもないという事実に思い至り生活水準が戦後という事実を噛み締める

【宿題について】

宿題が終わらない、という感覚を高校生以来味わっている。大学生〜大学院生の時は、課題はソロプレイなものだったので最悪終わらなくとも「ああ、大変な課題に当たってしまったのだろう」という他者の他事だからこそ許される事情というものがあったが、今回はそうではない。等しく同じ課題を出されるというのは一種異様な雰囲気がある。終わらなければ即ち落伍者的な趣きさえある。適当にやり過ごそうと思っていたのだが、自宅に資料を持ってくるのを忘れてしまったので残念ながら今日の戦いはここでおしまいなのである。

5/3 父「今日の1位は捻挫のアナタ!ラッキーアイテムはギプスとバンテリン!!」僕「さすがに笑った」弟「自らの捻挫をネタにしていくスタイルだ」

【体調について】

体調が思わしくない、というのはしばらく続くようなものであり、なかなか完治しない。ともすればこのようなコンディションが常日頃から続くと思った方が賢い心構えであるかもしれない。今日は休みだったので自宅で昏々と眠らせてもらうことにした。よく考えれば1ヶ月ちゃんと社会人らしく活動してきたのであり、そのストレスたるや絶大だろう。こうして力尽きて倒れるのも仕方がないというところはある。自身の体調に寛大であれ。研修もまだまだ続くわけであるが、無難に乗り切りたいところである。と言っても、同期と比較するならばまだ危なげなく研修内容をこなしていると思う。このように単独の状態で体調不良がどっと出るのは甘え下手の最たるポイントなのかもしれない。

【書類について】

研修中にも自属の会社では書類が大量に溜まり、たまに顔を出して処理しなければならないらしい。今日片付けてしまうつもりだったのだが、やはり眠たいので今度、ということになった。あんまり溜めると郵送されてしまうらしいので、それだけは避けたいところである。書く書類も超重要なものから町内会の参加届まで幅広く、フィルタリング機能のようなものは全く期待出来ないようだ。とにかく机上に15件の書類が溜まっている、というのがショートメッセージで上司から届くという塩梅である。GW取ってくれ頼む、という感じだ。

【飲み会について】

そう、飲み会である。同期と飲み会、というのはもう仕方のないものの一つなのだろうと割り切っている。今週、来週、再来週と各2回ずつくらい入れられている。特段飲まされるようなこともないクリーンでエコな職場なので、同期間で飲むことはさほどストレスではない。出費を除けばではあるが。睡眠時間が削られてしまう、というのも地味ながらかなり損失としては大きいのかもしれない。1人で居たい時間、というのは研修生活ではなかなかに得難いものである。適度に孤独で適度に群れる、というのが理想形ではあるが、なかなかどうして集団はそういう横着な人間を許さないところがあるということも十分に理解しているつもりだ。集団とは、そういう煩わしさを伴うものなのであり、それを構成する自分を認めなければ上手く適応出来ない。やはり、高校生以来のもどかしさと厄介さを感じる時もある。そういう気持ちと再会するのは新鮮だ。どうしようもなく、持て余す感情であっても、高校生の時はそれと曲がりなりにも付き合って生きていたことを思い出させてくれる。あの頃の私は我慢強く、我慢くらいしか取り柄のない人間だったのだろうと思う。いやいや、そうでもないかもしれない。めんどくさがりで、反抗するのもめんどくさいから適当にやり過ごしていた気もする。6年経った現在、そう持ち札が変わらないところは残念ではあるが、本音と建前を使い分けたり、適切な距離を置くということに関してはスキルフルになったのではないかと思う。上手くやり過ごす、というのは間違いなく良い適応だ。その場で適応出来なければそこから撤退することさえ、マクロで見れば良い適応であることだってある。人間万事塞翁が馬、という言葉を引用しておくのが適当だろう。飲み会に来られないくらい衰弱した同期氏を思い浮かべる。彼はなんだかとても疲れているようで、まあ、これ以上特に表現のしようがない。疲れているのだ。私もそこそこ疲れてはいる。研修は普通に受けられるくらいの疲れだ。彼は残念ながらそうではないようである。他にも何人か、そういう人がいる。特殊な環境であることはまず間違いない。私という個がとても疲れているということをまず認めること、次に適応についてよく考えること。この二つがおそらく求められているのだろうと思う。人の心配ばかりしているわけにはいかないが、それでもやはり、無責任ながら心配することもやめられない。そうしてまた、集団についての思索に耽るのである。

5/2 上司「GWも前半が終わりました」同期「まだなんも始まってないし始まる気配もないしそもそもGWって何だ?」僕(黙って胸で十字を切る)

【アルコールについて】

群発頭痛の一件以来、めっきりアルコールを飲む機会が減っている。特に好きでもないので、よくよく考えれば別に損はしていない。しかしながら、付き合いで一杯飲む、ということも勿論増えてきてはいるのである。ビールならば中ジョッキ2杯くらいまでなら楽しく飲めるのでなんとか誤魔化せるが、サワーなんかを一発目からぶち込まれてしまうとその店の質によって体調の如何が決定してしまう。今日のレモンハイのほとんどは酎ハイだったようである。よって頭が重く、眠たい。このよくわからない痛みや苦しみを覚える度に、大人というへんてこな生き物になったんだな、というのが感じられる。ニコチンのように、アルコールもおそらく迫害される日が来るのだろう、という予感。多分、その次はカフェインだろうと思う。何事も程々に、という至言を思い出す。しかしながら、中道とは最も難しい道の一つでもあるのだった。

【テストについて】

というわけでテストだった。高校生を思い出すような形式であった。結果は可もなく不可もない、というような出来栄えであろうかと思う。前日にディメンションWを読んでいたことを考えると、費用対効果としてはまあまあの戦果だったのではないだろうか。真面目にやろうとは思うのだが、残念ながら私は真面目に何かを成し遂げられるような逸材ではないのである。上司も残念だろうが、私だって残念に思っている。ディメンションW面白いです。

5/1 僕「5月だあああああ殺せええええ」同期「5月が何をしたって言うんだ」

【テストについて】

そういえば明日テストだったんだ、ということで慌てて勉強したのだが、これが二進も三進も行かずどうしたものかといった状況である。あんまりにもやる気がないので諦めて寝てしまおう、というのがいま現在の気持ちだ。お賃金に微弱な影響はあるので、あんまり酷い点数は取りたくないものであるが、果たしてどうだろうか。

【GWについて】

特にどこに行くわけでもなく、休みがあるけれども合間の平日は普通に研修なのでどこかはっちゃけるわけにも行かず、というGWである。特にやることもないので日がな寝転がっている予定だ。GWというものを楽しんだ記憶がそもそもあまりないように思う。父が昔から忙しかったし、私もGWを楽しむような性格ではなかったのだろうと思った。こうカレンダー通りに休みをもらうのも久し振りだが、だからと言って混雑を極める都内に繰り出す気にもなれない。やはり家だろう。それが一番容易く安価な道なのである。

4/30 毎週ユニクロのパンツ買ってる気がしてきて数えたら13枚箪笥にあったんだけど怖い

【回想について】

手前味噌で大変恐縮だが、最近「記憶力良いですね」と言われることが多い。これは多分、職業柄特化しつつある能力の一つであり、誰がどの文脈で何を言っていたのか、という口頭での聴覚的な記憶の話である。厳密には違うが、エコイック・メモリとか呼ばれる記憶の種類と似ているものだ。

記憶というのは不思議なもので、と記憶について書き始めたらこのまま朝を迎えてしまいそうなので割愛する。私の精神は後ろ向きであるからして、過去を彩り豊かに歪めながら記憶を鮮明に保つのが上手であるように思う。そうして、ぼんやりとした時に私を通り過ぎていった数々の人々をゆっくり回想するのが好きなのである。それから、きっと何人かは死んでしまっただろうとか、きっと何人かは子供ができただろうとか、きっと何人かはお金持ちだろうとか、きっと何人かは病院暮らしだろうとか、そういうことを考えるのが好きなのである。高校生の頃からそういう癖はあったように思う。どうしようもなく他者から遠くありたいのにどうしようもなく他者を見ていたいという欲求が、私を心理学の道に導いたとも言える。そうすることで何かしら自分自身の輪郭がわかるのではないか、と期待していたのかもしれない。そして偶に、今でも何かを期待して私は回想に耽るのかもしれない。ところで、私の知覚できないところで私の知覚していた人が現在進行形で存在する、というのは裏付けのない確信で、一種哲学めいた命題すら提示しそうな趣さえあるが、それは私の中の世界の連続性に対する頑健さが足りないからなのだろうと結論付けたりする。しかしながら、2度と会わない人間ならば別れてからは互いの人生の軌道上では互いが死んでしまっているのと大きな差はないとも思うのである。

だから、彼は元気でやっているだろうか、なんてセンチメンタルな気持ちが湧き上がってしまった際には潔く切り捨てるしかない。これからそういうことがたくさん増えるのだろう、と思う。それともいちいちそんなこと覚えてられないくらいなのだろうか。いずれにせよ、私の記憶の特出点は聴覚であり、言葉であるらしいから、それが私の中に澱のように溜まっていくイメージを早々に払拭しておきたいところだ。

4/29 僕「休みの日だから休んでいる」弟「トートロジーかよ」僕「エクスタシーかシエスタだよ」弟「百歩譲ってシエスタだよ」

マクロスΔについて】

実家に帰ってきたので寛いでいたら、弟にマクロスΔを観るように言われたので素直に従った。プリキュアアイマスマクロスを足して割ったような感じだったが、歌劇で敵兵を制するのは当然、といった趣きもまたマクロスらしい演出である。事情の説明をしない姿勢はマクロスくらいになれば、まあ、良いのかもしれない(でもΔはFよりはしてくれてると思う。7は魂で感じるものだった)。「デカルチャー……」が聞けたのだから良いのだろう。歌う→強くなる、という図式は心理学的にはアリだと思う。気持ちの問題、というものは常に私たちの全ての行動に付随して生じるものである。好きな女の子に歌を歌われたら強くなる、というのはあってもよい原理だ。浪漫である。エウレカセブンだってそうだったし。ロボットと女の子は切っても切り離せないのだ。ドモンだって最後はレインを抱き締めるし、ロジャーもドロシーとファイナルステージするし、三日月だってアトラちゃんを助けに身一つで乗り込むのである。最後は生身だった。

ということでやれやれ系主人公の系譜を継いだハヤテと青森出身のイメージしか根付かなかったフレイアを応援していきたい気持ちである。

4/28 満身創痍の身体を見てひとこと述べる僕「……コウモリ」同期「ロールシャッハかな?」

【花木について】

木曜日は死んだ、もういない。ということで3連休である。特にするべきこともないが、特に疲れているので寝ている毎日になるだろう。腹の調子は微弱ながら改善しているので、バナナやポカリスエットで誤魔化していたのだが、花の木曜の夜、ということであんかけチャーハンをオーダーし、食べきってしまった。その罰がどのような形で下るのか、まだいまはわからない。腸のみぞ知る、というところだ。

【減量について】

やはり当然の如く痩せていた。2月の定期検診と比較して-5kgくらいである。死んじゃうんじゃなかろうか、とさすがに思ったが3連休の間に体調は落ち着くだろうと踏んでいる。休養を取る、ということの大切さが求められているようだ。