the 雑念

葉一用。とりあえず日記

4/27 同期「お前……消えるのか?」僕「消えねーよ…なんでこんなことで…」同期「体調不良のくせにリアクション取れるのチートでしょ」

【昨日について】

うっかりではないのだが、昨日の日記の更新が出来なかった。居室に帰ってきてからすぐに寝てしまったのだ。月曜日に体調不良だ、と書いたが昨日はそれを上回る体調不良で、どんな状況だったかと言うと「バファリンプレミアムを服用しながらお腹を下した状態で6時間ほど柔道のようなものをやらなくてはならない」というカリキュラムであった。比喩ではない。朝食と昼食は残念ながら食べられるような(お腹の)調子ではなく、ポカリスエットのみで乗り切ったというわけである。バファリンプレミアムの効果は偉大で、これが切れると頭痛、そして多分発熱が戻ってきてしまう。ついでに腹痛も感じなくなるし、柔道のようなものの筋肉痛も感じなくなる。さすがに今日になるとお腹の調子以外は回復していたし、お腹も今これを書いている時には具合が大分改善されていると言っても良いだろう。都合5食を抜いたことになるが、ポカリスエットは偉大である。とりあえず倒れるようなことはなかった。

さて、こう書くと読者の諸氏(というほど読者がいるわけではないが)に心身の心配をされてしまうのではないかと思うが、そんなに大丈夫ではなかったが日常生活を表面上送ることができる、という点では遜色ないので大丈夫である。風邪や腹痛といった症状は同期の間で蔓延しており、数人が代わりばんこでいないという光景が続いている。とりあえず、これは回避できた。お腹が空いてきたのは良い証拠、ということで何か胃に優しいものを食べたい気分である。手持ちのカロリーメイトくらいしか栄養源がないのがさすがの私でも悔やまれるところだ。

4/25 同期「煩悩が溜まりすぎた結果である」僕「煩悩って体積で表される概念なの?ℓ的な?」同期「ゴミ袋30個分は固い」僕「ゴミ屋敷かよ」

【体調不良について】
先日元気だ、と書いたばかりなのに今日は一日中体調不良に悩まされた1日だった。すぐ寝よう、ということなのでここら辺で今日はおしまいである。とにかく眠たい1日で、講義などは船を何度も漕ぐ始末である。ゆっくり寝てゆっくり休ませて貰おう。

4/24 同期氏「?!!!?!?!」僕「?」同期氏「おま、お前いま、雪見だいふく一口で食ったな?!」僕「食ったよ?」同期氏「ゆ、ゆ、許さない」僕「よくわかんないけど殺意しまおう?」

【仕事について】

研修と実務がかけ離れてしまう、ということは古今を問わず往々にしてあることらしい。お金をもらっているのだから何でも粛々とやる、というのが私のスタンスではあるが必ずしもそれを受け入れているという訳ではない。大概、人間の考えてやることなど総ての事柄が無駄なのだから、逐一それを口に出しても仕方がないのだ。

という心境を誰に話す訳でもなく、上司に言われたことを従順に聞き、上司のいないところで同期と悪態をつき、1人になれば布団に引きこもり漫画を読む。そのサイクルがあれば私には十分なのである。が、周囲はそうはいかないらしい。

この休日で在寮組の中での対立はより一層激しさを増し、帰ってきた時の私は完全に浦島太郎の状態であった。曰く、研修課題(これが厄介なことに班割りで完成させなければならない課題である)をどのくらい真剣に取り組むか、という抗争であるらしい。「上司に怒られたくないから絶対に全員で完成させるぞ派」「作るのは良いがお前にだけは絶対に命令されたくない派」「協力は美徳派」「なんでそんなマジになってんの派」「話しかけんな派」「どうでもいい派」こんなところであろうか。ちなみに第三者からの私の分類は「自分のところ割り当てられたらちゃんとそこはやるよ派」である。だが、総ては概ねどうでもよいことなのだ。思い返せば、世の中というものは須く虚構なのである。その最たるものが仕事だろう。仕事がなければ生きていかれない、というのは究極の幻想である。上司に怒られるくらいでは失職しないし、どうでもよいことをどうでもよくなんかありませんよという顔をしながらも内心馬鹿にして難なく取り組みこなしていくのが仕事の真髄であるように思う。研修とは、つまり、そういうことを学ぶところなのだろう。

さて、いよいよ集団力動が崩れ始めた我等が同期達であるがここで体調不良も急増しているようである。先日の業務に引き続き、共用の薬箱から胃腸薬が無くなってしまうなんてことになっている。「胃腸薬のテイスティングもカリキュラムに含まれている」というのは同期のA氏の談だ。洒落っ気があると思って笑ったのだが、言った当人が死ぬほど暗い顔だったのでそれでさらに笑ってしまった。

とりあえず元気ではある。それが一番の重畳である。また一週間が始まり、次は誰がどんな目に合うのか、楽しみであり不安でもある。そんな毎日だ。

4/23 母「あなたってやっぱり天然なのかしら」僕「あなたほどでもない」母「あたしは天然じゃないわよ」僕「天然はみんなそう言う」

【体感時間について】

休日の体感時間は短い。体感時間に関しては心理的な主観性やら集中力やらフローやら色々な指摘があるわけだが、時間を感じるという機能は思いの外、私たちの内側に由来する関数の結果であることが分かる。ぼんやりしているとすぐに終わってしまうが、ぼんやりしていなければならないような気持ちもある。緊張することが多いので、まあ今日くらいは良いだろうと思う。午前中はぼんやり漫画を読み、午後は自宅で昼寝をする。やはり疲れてはいたようで、洗濯やらなんやらが終わっていたのが唯一の救いである。先日購入きた『デビルサバイバー』をやろうと思っていたのだが、とうとう機を逸してしまった。明日に期待したい。

【有給休暇について】

有給休暇が取れる、らしいとのことである。果たして本当なのかどうかはさておいて、取れるもんは取りたいし休めるもんは休みたいものだ。こういう制度をいちいち説明してくれる辺り、弊社が体裁上クリーンさを保とうとしているようでいじらしくかわいらしい(諧謔表現である)。研修は休めないので仕方がないが、特にそれほど偉くなりたい訳でもないので適所適所良い感じに休んでしまいたい。

【漫画について】

『鬼灯の冷徹』と『日常』を購入してたまに読んでいる。現実逃避としては漫画は手軽で簡便にことを済ませられるので愛している。なにかたまには読んだことのないようなものを読んでみたい、とも思うがなかなか手を出せないところもある。職業柄子どもと接することが多いので、ジャンプを読んでいる(ということにしている)が、実のところサンデーの方が親しみがあるし、もっと言えばマガジンに移籍したいくらいの気持ちもある。だが忙しいのでとりあえずマストのジャンプを押さえておけば概ね良いだろう、という具合だ。特にそれで大きな得をしたことはないが、話題が増えて助かった記憶は幾つかある。嗜みとして競馬やパチンコ、野球やサッカーを基礎知識として知っておくのと同じくらいの扱いだ。それほど例よりも負担にならなくて、漫画は偉大である。なにか面白い漫画あれば、オススメしていただきたい。

4/22 同期「は…………な、き……ん………………?」僕「花金が認識出来ない程度の疲れが認められる」

【生存について】

なんとか生き残ることができ、寮から社宅へと一時帰宅したのだが洗濯や掃除に追われてこんな時間になってしまった。生活を営むことと仕事に従事するということを両立することが求められているようだ。

社宅の風呂場を開けると羽虫の死体がかなりの量散らかっており、古い建物だからか何かしらの穴から羽虫が湧いているようであると気がついた。物凄くうんざりしたのだが、誰かがなんとかしてくれるわけでもないので殺虫剤を散布しておくことにする。しかしながら、換気もしたいので窓も開けたいのだが網戸は壊れており、虫とのいたちごっこである。そんなことをしながらも、1人で生活をするというのは楽しいものだ。今日も眠いのでこの辺でおしまい。

4/21 同期「よういち君いつも鞄の中にお菓子持ってるよね」僕「いいでしょ」同期「会話面白すぎじゃない?」

拘禁反応について】

ということで、実際のところ数十名と毎日毎時間食事も風呂も顔を突き合わせている研修というものはひどく精神的に負担となるものである、らしい。あまり詳しくは言えないが、研修には様々な人種が集まっているので私のような研究者肌の人間から技術屋や警備の人なんかもいる。学歴なんかの話はしたくないけれども、文化差というものももちろん存在する。社会の縮図と言っても過言ではない。私はというと、割りかし元気な方である。しかしながら本項タイトルのような状態という人も勿論いる。鬱々としている人、1人になりたくてトイレに篭る人、同期同士でささやかな小競り合いが始まりだしたのも今日のことである。体調不良で業務に差し支えが出始めた人もある。殺伐とした雰囲気が漂い、いよいよデスマーチな感じがするが、私に限って言えばよく寝て、よく食べて、よく休んでいるので実際一人暮らしするよりもハードルは低いと言える。しかしながら、やはり夜中に毎度毎度暗い顔をして腹を抑えながらトイレへ向かう隣室の同期などを見ると、ここがとても恐ろしい場所なのではないかとも思うのである。他人事のように書いたが、私も大変な持ち回りの業務が回ってきたので、明日こそ急にストレスなんかが一気に出てしまうのではないかとも思う。実用的な心理学徒は自身の心的な具合に人一倍敏感でなければならない、というのが先人の教えの一つであるが、どうだろうか。疲れてはいるだろう。苛立ちも、ないこともない。それを認められるぐらいの余裕もある。予測と予防が有効なのは、何も風邪や花粉だけではないのである。私は心理学を用いて私の心身の健康を守るのだ。

こんな風に書いてみたものの、実際はジャンプを持ち込んでごろ寝しながら読んでいるし、同室の同期には「リラックスすることに関する才能がやばい」との言葉をもらったところである。31アイスクリームなんかを買っては研修所のベンチでペロペロ食べているところを上司に目撃されたところでもある。環境は異なるがよくよく考えればほぼいつも通りの行動をしていた。これからも上手に生き延びられると尚良い。

4/20 テレビの無い生活に順応したからか現代の話についていけないってワケ

【法律について】

今日も今日とて研修だが、普通に法律を学ぶ機会が多い。六法なるものを貸し与えられ、それを半日程度めくってはメモを取る、というのが日課である。法律の文章というものはとても厄介な奴らしく、主語の違いや書き方のばらつきなんかに一々意味があるらしい。日常用語と全く別の意味の言葉もある(「善意」「悪意」など)。まことに大変なのだが、世の中には法学部卒の人間が多く生息しており、彼らにとっては「心理学って実験あるらしいよ」レベルの知識らしく、私と彼らの中での混迷の度合いが全く異なっている。で、私は特に役に立つこともできないので「ん?夢分析する?」とか言って雑談に花を咲かせているわけである。同期と仲良くする、というのは実はとても重要で、それが今後の生死を分けると言っても過言ではない。人付き合いに疲れるまではとりあえずの愛想を振りまいておこうと思う。